次の場所はクラゲのコーナーだった。薄暗い部屋の壁に丸い水槽が埋め込まれていて、そのなかにクラゲがいる。 私は二人よりも遅いペースで水槽を見て回る。小さなクラゲの泳ぐ水槽に見とれていると、隣に公平が並んだ。 「あおい」 「なに?」 「また、どこか行こうな」 「うん」 水槽を向いたまま公平はそっと私の手を握った。私は何も言わずに左手に公平の温かさを感じていた。 「公平」 「なに?」 誠に呼ばれた公平は手を離して声の方に向かった。 「蒼生もおいでよ。」 誠に手招きされて、私もそっちに向かった。 この日は1日中水族館の中にいた。日が暮れ始めた頃に水族館を出て、三人でご飯を食べてそれぞれの家に帰った。 つづく [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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