「後藤君、私後藤君が好きです。付き合ってもらえませんか」 「ごめん。それはできない」 二人しかいない教室の空気が止まった。 「ひとつ聞いていい?」 「なんですか?」 「俺のどこが好きなの?」 「全部って何?」 「後藤君の全部が好きなんです。」 「君は俺の何を知ってるの?」 「え・・・」 「全部ってことは、俺の全てを知ってるってことだろ?他人に話したことないことまで全部。」 明が鋭く冷たいことをいくつか並べると、彼女は目に涙を貯めて出て行った。彼女とすれ違いに功輔が入ってくる。 「キツいこと言うね」 「聞いてたのかよ」 「まあね」 功輔は自分の席に座り、帰る準備を始める。 「明はさ、俺にも話してないこといろいろあるよね。」 「あるよ」 「少しは頼っていいんだからな」 「うん」 「明は抱え込みすぎだよ」 「そうかもな」 何か言おうとした功輔次の言葉を聞かずに、明は「じゃあな」と言って教室を出て行った。 功輔は小さくため息をつき、作業をすることに集中した。 END [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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