小説 2

知らない

きみがぼくをすきじゃなければいいのに。
いっそのこと嫌いになってくれればいいのに。
僕の一言で一喜一憂しているのを見ていると、
普通でいなきゃいけなくなる。
君が見ているいつも通りでいなきゃいけない。
だって、悲しませたくはないから。
少しでも笑顔で元気でいてほしいから。
君が明日も平凡でも何事もなくいてくれる事が、
君に望むことだから。
どうして君は。
僕を好きになったんだろう。
この世界には何億人もいるのに。
こんな不安定で、我が儘で、だらしのない、
なんのとりえもない人間を選んだんだろう。
いっそのこと、
ぼくをきらいになってくれればいいのに。
そうすれば君をこんなに心配させることもないし、
君はまた次の誰かを探せるのに。
子供っぽくて、
けっこう落ち込みやすくて。
そんな君を。
どうやったら放っておけるのか、僕は知らない。


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