何回も悩んだ。 本当にこの道でいいのか。 「どう思う?」 君には素直になれる。悩みも、不安も、君になら言える。 なんでだろう? いっつもそうだ。おれは君に甘えてる。 「好きにすればいいじゃん」 ぶっきらぼうに言う君の言葉に、少し気が楽になる。 ほんとに少しだけ。 「もう少し何かないの?」 「ない」 そう言って、おれのここ数カ月の悩みをばっさり斬る。 そういう奴なんだ。君はいつだって。 でも、ここで君に答えを出されたら反論したくなって、もっと悩む気がする。 君はそれをわかって言ってるの? 「やってみようかな」 そうつぶやくと、君はふっと笑った。 「なに?」 「だめだったら戻ってくればいいよ。俺はここにいるから」 ずるい。 そんな優しい言葉、今言われたら泣く。 「泣くなよ。そういうの、苦手だから」 「お前が、そんなこというから」 泣くおれに、どうしていいのか分からなくなった君が雑に俺の髪をかき回す。 そんなことすんなよ。 涙、止まらなくなるだろ。 そういうのは彼女にしてやれよ。おれじゃなくて。 でもこれで、おれは夢に挑戦できる。 良くも悪くも、君がいるから。 あぁだめだ。 また俺は君に甘えてる。 君にだけ甘えている。 君になら甘えられる。 こういうやつも必要なのかもしれない。 数日後、おれは旅立った [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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