rylic

■蝉時雨
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「こうやっていつかは僕らも消えていくのかな」
貴方は目を伏せて
そう、言った
泣いたり喚いたり
僕らは色を変えるけど
無機質な球体は
静かに回る

だからきっと私は
酷く怯え 泣いてた
いつか全て消え失せて
終わる世界を見つめて


何もないような気がして
何もないとこへ逝って
貴方がくれた優しさも
全て置き去りにして


悲しくて虚しくて
翼を剥いだ鳥のように
うずくまって下を向いて
夢を叫ぶ

そしてきっと誰もが
孤独に怯え 震えて
見ないふりをしてるのさ
すぐ傍にあるものを


跳べるよ 飛べるよ 私は
分かるよ 解るよ 僕は
誰も悪くなんかない
誰も弱くなんかない
じゃなきゃ歌う意味もない

もしもいつかこの歌が
この広い青空に
届く日が来るんだと
これは夢なんかじゃない

何もないような気がして
何もないとこへ逝って
縛られた両足と手を
居ない誰かのせいにして

何もないような気がして
何もないはずはなくて
私が笑えば世界は
すぐに色を変えるから


何もないような気がして
何もないとこへ逝って
そしてやっと気付くんだ
「僕は生きてる」









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