1/9ページ目 第一話〜王子と姫〜 とある国の王子様が平凡な女の子を姫にしました。 結婚して一年後…… 「…………ねぇ…あなた……… ちょっといい?」 彼は忙しそうに書類を整理している。 「手短にお願いします」 「………じゃぁ…後でいいや………」 彼女は不安そうに顔を背けた。 「…いや、いいですよ。どうしました?」 「……言いにくいんだけれど………私………」 彼は書類整理をやめて、やっとまともに彼女の目を見てきた。彼女はおじけずいたが、目をギュッとつむり、口を開いた。 「………私…毎日が嫌なの……」 彼は細い目を大きく見開いた。それはまさに予想していなかった言葉だ。 「…………貴方は自由に外へでる。でも私は?私はお城のこの部屋に縛り付けられている。日が出てる間はずっとそう。姫であるけれど、ここの人間じゃないため何もしちゃいけない……。 貴方は夜に帰ってきて、私を自分のもののように抱く………。 あっ…………ごめんなさい」 彼の頭はしばらく停止した。 縛り付けられている? どういうことなのだろうか? 自分は彼女を外にだすのは危険であるから(城のものは彼女を部外者…又は嫉妬と妬みの目でみる。また、城の者の誰も彼女を守らないため、外の人間が彼女…姫を危険にあわせやすい)部屋からでないようにと、確かに圧力はかけていた。 しかし、それは彼女も承知のはず。彼女は自由よりも自分を選んで自分と一緒になったのではないのか? 「私……もぅ…お人形さんは嫌だよう…頭変になりそう……」 彼は彼女がこんなことを考えているなんて、全く知らなかった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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